(9)トラ技mbedで赤外線送受信

(9)赤外線送受信(IR receiver and transceiver)

概要

  • 赤外線を受信します。
  • 2つの付録基板を活用します。
  • トランジスタ技術2014年2月号の付録基板(実験基板)
  • トランジスタ技術2014年3月号の付録基板(トラ技mbed)
  • 実験基板は表示機として使用します。LPC810を外しておきます。

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仕様(spec.)

  • NECフォーマット、家電製品協会フォーマット、SONYフォーマットに対応(自動認識)
  • 最大ビット数は512まで対応(データの長いエアコンに対応)
  • 仕様は予告なく変更されることがあります。

IRメンバー関数

関数名用途引数戻り値
IR ir(P0_12,P0_13)インスタンス生成PinName irin, PinName irout-
ir.getIR()赤外線受信処理voidvoid
ir.setIR()赤外線送信処理voidvoid
  • 赤外線信号の立下りで割り込みを発生させ、getIR()を呼び出します。
  • 送信はデータをセットし、setIR()を呼び出します。
変数名用途
unsigned short ir.bits送受信のビット数(スタートビット、ストップビットを除く)
unsigned char ir.mode赤外線の種類(1=NEC,2=家電製品協会,3=SONY)
unsigned char ir.buf[]赤外線データ(引数は0-63)
  • 赤外線データはLSBファーストです。

動作原理(method)

  • 赤外線受信モジュールからの出力を解析します。
  • 赤外線信号があったときだけ動作するように割り込みを使います。
  • 赤外線受信後、同じデータを赤外線送信します(簡易的な学習リモコン)。
  • 赤外線送信のLED駆動電流は約300mAです。反対側に向けていても反射で動作します。
  • LED制御用のポートはP0_7を利用してください。
  • LEDの駆動電源は5Vです。3.3Vではありません。

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部品表(Parts list)

  • U1=PL-IRM-2161
  • D1=OSI5FU5111C
  • Q1=2SC2120Y
  • R1=240Ω(1/4W)
  • R2=10Ω(1W)

mbedソフトウェア

  • mbed_IRをコンパイルして書き込みます。
  • mbed_IR_LPC11U35_501.binを書き込みます。
  • サンプルプログラムでは1秒間隔でデータを表示します。
  • リピートコードは判別できません。この場合ir.bits=0になります。
  • IRライブラリは絶妙な工夫をしています。
  • 最大ビット数は32768まで拡張できます。

トラ技mbedのプログラム書き込み方法

  1. ISPボタンを押しながらRESETをON/OFFします。
  2. PCにUSBストレージとして認識されます。
  3. firmware.binを削除します。
  4. バイナリファイルをコピーします。
  5. RESETを押します。

接続

  • U1のVccにmbed側の3.3Vに接続します。
  • U1のVout出力をmbedのP0_12に接続します。
  • U1のGndをmbedのGndに接続します。

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