(10)トラ技mbedでUSB電流計

(10)USB電流計(USB current meter)

概要

  • USB電源の電流を測定します。
  • 2つの付録基板を活用します。
  • トランジスタ技術2014年2月号の付録基板(実験基板)
  • トランジスタ技術2014年3月号の付録基板(トラ技mbed)
  • 実験基板は表示機として使用します。LPC810は外しておきます。 /media/uploads/yasuyuki/usbmbed.png

仕様(spec.)

  • 最大電流(max current)=2A
  • 分解能(resolution)=3.2mA(10bits) or 0.8mA(12bits)
  • 仕様は予告なく変更されることがあります。

動作原理(method)

  • 電流検出抵抗R1(0.1Ω)の電圧を計測します。
  • 2Aのとき、0.1Ωx2A=0.2Vの電圧降下があります。
  • この電圧をオペアンプで10倍して計測します。
  • 電流検出抵抗は小さいことが望ましいです。
  • 大きすぎると電圧降下が大きすぎて支障がでます。
  • 電流検出抵抗の最大消費電力は0.2Vx2A=0.4Wなので、1Wの抵抗を使います。
  • 分解能はADCに左右されます。
  • トラ技mbedの場合、10bitです。3.3V/1024=3.2mV
  • mbedやNucleoの場合、12bitです。3.3V/4096=0.8mV
  • オペアンプのオフセット電圧が小さいほうがよいです。
  • 抵抗の精度は1%が望ましいです。
  • オペアンプは3.3Vで動作する単電源オペアンプです。
  • 使用しないオペアンプ回路はボルテージ・フォロアにして誤動作しないように処理します。 /media/uploads/yasuyuki/usbmeter.png

部品表(Parts list)

  • U1=NJM2732D
  • R1=0.1(1W)
  • R2=9.1K(1/4W)
  • R3=1K(1/4W)

mbedソフトウェア

  • mbed_Ampereをコンパイルします。
  • mbed_Ampere_LPC11U35_501.binを書き込みます。
  • 1秒間隔で電流を表示します。

トラ技mbedのプログラム書き込み方法

  1. ISPボタンを押しながらRESETをON/OFFします。
  2. PCにUSBストレージとして認識されます。
  3. firmware.binを削除します。
  4. バイナリファイルをコピーします。
  5. RESETを押します。

USBケーブル

  • 連結用USBケーブルを切って間に電流検出用抵抗を接続します。
  1. 赤(red)=Vbus
  2. 白(white)=D-
  3. 緑(green)=D+
  4. 黒(black)=Gnd

接続

  • U1の3.3Vにmbed側の3.3Vに接続します。
  • U1のA0出力をmbedのアナログ入力AD0に接続します。
  • U1のGndをmbedのGndに接続します。

/media/uploads/yasuyuki/usbmeter2.jpg

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