2020年２月４日 サンプルプログラム追加

1.モジュール情報

DFRobot製のMP3再生モージュールで、UART通信で制御出来ます。
私は秋月にて購入しました。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-13708/
使用方法やUARTでのコマンドのやり取りは、下記に説明が掲載されています。
https://wiki.dfrobot.com/Voice_Module_SKU__DFR0534
基板上に実装されたmicroUSBにてPCに接続すると、ストレージとして認識され、自分で作成したMP3フォーマットの音声データを８MB近くまで、格納し再生することが出来る模様です。
再生には、Mbedのようなマイクロプロセッサから9600bpsのUARTの相互通信でコマンドやデータ取得を行い制御します。
従って、予めPC側から必要なMP3ファイルをメモリ内にセーブして置き、実際の利用はMbedなどで制御する方式となります。
Mbed側からMP3ファイルの書き換えは出来ません。

2.ライブラリ作成

先ずは、簡単なデモができる程度に仕上がったライブラリを公開しました。

コマンドの形式は、一様記述されていますが、現時点では３０種類以上あるすべてのコマンドの動作を確認したわけではありません。
コマンドは、全て0xaaで始まり短いコマンドで４バイト、長いものは８バイト以上で構成される可変長タイプで、且つコマンド内にパラメータを挿入して送信するものや、モジュールからコマンドに対する返答があるタイプと様々なために、UARTは送受信を双方向を制御する必要があります。
送受信されるパケットは、最後にチェックサムが付与されていますので、固定長のコマンドはそのままバイト列を送信できますが、パラメータを変化させることもあるので基本毎回計算する必要があります。
チェックサムは、８ビットの単純加算をヘッダー0xaaを含めオーバーフローを無視した形式で計算できます。
MP3の再生中にも基本的にはコマンドは受け付けてくれるようですが、再生中はBUSY信号がHiとなりますので、この信号を監視しながら次の再生するファイルを指定してあげる必要があります。
ライブラリ内で、再生を中断させてしまうコマンドなどには、このBUSY信号を確認しています。

3.結線

Mbedボードとの接続は、信号線3本(TX,RX,BUSY)と電源線２本(VCC,GND) で可能です。

4.サンプルプログラム

スピーカから音が出てくれば成功です。

#define USE_VOL     1

となっていて、可変抵抗器の3.3Vでの分圧値をA5端子でモニターして音量設定していますが、上記を０とすれば、可変抵抗器は無くても動作します。
ライブラリとmain.cppをそのままで。os2でも動作確認しました。
但し、今回はNucleo-F446REボードのみの確認で他のMbedでは確認していませんので、動作しないときにはお知らせください。

2020年２月４日サンプルプログラム追加
TYBLE16のモジュールで制御して、iPhone上のRCBControlerで操作できるようにしてみました。

5. 注意点

ボリューム最大では、想像以上に音量が上がりますので、最初にプログラムを動作させる場合には注意願います。