Team for GR-PEACH Producer Meeting

USBコネクタ経由の電源電流に関して

15 Jan 2015

古い話で恐縮ですが、GR-PEACH producer meetingの席上でGR-PEACHの消費電流が500mA以上になり、USB経由の電流不足に注意喚起がありました。
長らく気になっていましたが、思い立って電流測定をしてみました。
GR-PEACHに接続するデバイスで大きな差が出るのは当然でしょうから、「ボード単体」としました。
USBケーブルに電流測定の追加工しています。

結果
GR-PEACH 165mA
起動プログラム http://developer.mbed.org/users/kenjiArai/code/GR-PEACH_test_wo_rtos/
測定器 FLUKE177(購入後5年間非校正)

折角ですので、他のmbedも測定してみました。
書き込んであるプログラムは不明で、外部接続なし。

①LPC1768(元祖青mbed) 174mA
②GR-PEACH 165mA
③FRDM-K64F 148mA
④NucleoF411RE 70mA
⑤NucleoL152RE 65mA
⑥LPC1114FN28 28mA

思ったよりGR-PEACHは悪くないと思いませんか?
半導体メーカー各社は実力値でなくMAX/TYPで表示しますので、RZ/A1Hも例外でなくR01UH0403JJ0100 Rev.1.00 58-4(2014.04.25)のP2926に記載されている値は、
520mA(Typ) 850mA(Max)
となっております。
GR-PEACHには多くの機能ユニットが集積されていますが、初期設定ではどのようなコンセプトで何の機能を電源ONとしているのでしょうか?
ソースコードが公開され、CPUのパワーマネジメントも調査すればわかるはずですが、興味はありますが調べるモチベーションがわきません。
どなたかご存知でしょうか?
ちなみに、ST系のARMは電源ON/OFFが各モジュール必要なものだけ起動できるので、STM32L152で製作したデータロガーが単三3本で結構長い時間動作させることができます(メイン電源のON/OFFを自分のRTCのWake-Up機能で制御して)。
勿論、GR-PEACHに期待する機能は、そのような用途ではないとは思いますが・・・

27 Jan 2015

Araiさん 質問ありがとうございます。
回答が遅くなりまして申し訳ありません。

>初期設定ではどのようなコンセプトで何の機能を電源ONとしているのでしょうか?
基本的には、使用する機能をONしています。具体的には以下の機能を有効にしています。

  • FIFO内蔵シリアルコミュニケーションインタフェースチャネル2
      ⇒デバッグ出力で使用します。
  • OSタイマチャネル0
      ⇒mbed-RTOS使用時のみONになります: OS用tickタイマで使用します。
  • SPIマルチI/Oバスコントローラチャネル0
      ⇒シリアルフラッシュメモリ通信で使用します。

これに加え、RZ/A1Hのハードウェア仕様により、リセット解除時に以下の機能がONになります。(現状のライブラリでは、意図的にOFFにはしていません)

  • リアルタイムクロック
  • デジタルビデオデコーダチャネル0
  • デジタルビデオデコーダチャネル1

なお、AraiさんのGR-PEACH_test_wo_rtosでは上記に加え下記機能を有効にしています。

  • OSタイマチャネル1
      ⇒wait機能で使用します。
  • I2Cバスインタフェースチャネル1
      ⇒I2Cバス通信で使用します。
27 Jan 2015

回答ありがとうございました。
将来、一般発売する場合に、下記の点に注意したらいかがでしょうか?
電源電流が最大0.8Aと記述するより、Lチカの平均的な電流を参考値として記述し、一番大食いな一例をもう一つの参考値として列挙すると、ユーザーの事前の電源容量の検討に役立つのではないでしょうか?
I/O端子が5V耐量がないこと、シンク/ソース電流の最大値も注意点としてしっかり記述すべきと思います。