☆ボードオレンジ:「ハンダ付けステップバイステップ」
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English version is here : StarBoard Orange : "Soldering step by step"
概要
☆ボード(オレンジ)は@logic_starさんが設計したmbed NXP LPC1768用のベースボードです。
この基板には
- microSDカードスロット
- USB(ホスト)
- LAN(RJ-45)
- LCD
が搭載可能で、mbedで考えられる沢山のアプリケーションに活用可能な設計になっています。
本文書では☆ボード(オレンジ)の組み立てについてを解説します。
用意するもの
- ☆ボード(オレンジ)
- 各種部品(部品表は後述)
- mbed NXP LPC1768
☆ボード
☆ボードと各種部品のセットを「きばん本舗」さんから購入できます。
各種部品(部品表)
部品表を以下に示します。(この部品表は2010/09/14現在のもので変更される可能性もあります。)
以下の部品表は本記事執筆時に使用したものです。最新版部品表はこちらをご覧下さい:最新版部品表
ハンダ付け
表面実装部品のハンダ付け (CN2)
☆ボードで唯一の表面実装部品のハンダ付けを行います。
この部品はパッドが比較的小さいので安定した状態で取り付けるために一番最初に実装すると良いです。
microSDカードコネクタを基板上に載せ、初めにA点をハンダ付けします。これは仮止めです。
仮止めした後で位置を確認しながらB点をハンダ付けします。
2点の仮止めが終わったらCにある2個のパッドとDにある10個にピンが載っているかどうかを確認します。
載っていれば次々にパッドに半田を流してハンダ付けします。
有極性部品のハンダ付け (D3, D4, D5, D6)
次に極性のある部品のハンダ付けをしましょう。
極性のある部品を先にハンダ付けすることで、極性確認作業をスムーズに行うことができます。
なぜなら、基板に載っている部品がこの時点では少ないので見やすいからです。
ここではダイオードを取りつけます。(D3, D4, D5, D6)
基板上のシルクにはダイオードのカソード側に太い白線が引いてあります。
これとダイオードの目印を合わせるようにします。
無極性部品のハンダ付け (R1, C1, C2, C3, C4, C5, C6, C8, C9, C13
次に無極性部品のハンダ付けを行います。
まずは抵抗から。(R1)
次に0.1uFのコンデンサを取りつけます。(C1, C2, C3, C4, C5, C6, C8, C9)
次に1000pFのコンデンサを取りつけます。(C7)
有極性部品のハンダ付け (C10, C11, C12, C14)
次に電界コンデンサをハンダ付けします。(C10, C11, C12, C14)
基板上のシルクにはコンデンサのマイナス側に太い白線が引いてあります。
これとコンデンサの目印を合わせるようにします。
ブレイクタイム
可変抵抗とジャンパヘッダ (VR1, J1, J2, J3, J4, J5)
可変抵抗とジャンパヘッダを取りつけます。(VR1, J1, J2, J3, J4, J5)
ピンヘッダは基板上に垂直に立つように押さえながら(但し、やけどに注意!)ハンダ付けします。
ICとコネクタ (IC1, CN1, CN3, CN9)
次にICを取りつけます。(IC1)
ICには極性があります。シルクのくぼみとICのくぼみを確認しましょう。
コネクタ類は基板に差し込んだ後、部品を押さえながら数ピンハンダ付けをして仮止めします。(CN1, CN3, CN9)
位置を確認できたら全てのピンにハンダを付けましょう。
マウント用コネクタとリセッタブルヒューズ (CN5, CN6, CN8, RF1)
mbedマウント用コネクタを取りつけます。(CN5, CN6)
リセッタブルヒューズを取りつけます。(RF1)
リセッタブルヒューズは実装した時に少し高さがあります。
mbedを装着した時にmbedと干渉していない事を確認すると良いかもしれません。
LCD用コネクタを取りつけます。(CN8)
その他 (BAT1)
最後に基板裏面にあるバッテリホルダをハンダ付けしましょう。(BAT1)
仕上げの組み立て
最後に仕上げの組み立てです。
mbedを差し込んでみましょう。
mbedの背面のリセッタブルヒューズも問題ありませんね?
LCDを取りつけます。11mmのスペーサを使ってLCDを固定します。
取り付けると以下のようになります。(写真では上記と異なる物を使用しています。)
完成写真
完成しました。後はジャンパの設定です。
ジャンパの設定
基板の左下に5つのジャンパピンがあります。
この設定を施して作業は完了です。
ジャンパ | 説明 | 上側選択 | 下側選択 |
J1 | LCDモジュールの電源電圧を選択します。 | +3.3V | +5V |
J2 | LCDモジュールの2番ピン機能を選択します。 | J1で選択した電源電圧を供給。 | グランドに接続。 |
J3 | LCDモジュールの1番ピン機能を選択します。 | J1で選択した電源電圧を供給。 | グランドに接続。 |
J4 | LCDモジュールのコントラストピンに対する設定です。 | -2Vを供給。 | グランドに接続。 |
J5 | LCDモジュールのR/W-ピンに対する設定です。 | R/W-ピンをmbedに接続。 | R/W-ピンをグランドに接続。 |
関連情報
基本情報
- StarBoard Orange: mbed評価用ベースボード(in Japanese)
- 'mbed' -Rapid Prototyping forNXP LPC Microcontrollers in Minutes
- ☆ボードオレンジ:「ハンダ付けステップバイステップ」
- ☆ボードオレンジ:「拡張性を見てみましょう!」
活用事例
- ☆ボードオレンジ:「活用事例1:センサ1つでこんなに楽しいmbedワールド!」
- ☆ボードオレンジ:「活用事例2:赤外線リモコンで楽々操作しよう!」
- ☆ボードオレンジ:「活用事例3:wiiヌンチャクを使ってチョロQを運転しよう!」
更新履歴
バージョン | 日付 | 更新内容 |
1.0.0 | 2010/08/06 | 初版。 |
1.0.1 | 2010/08/14 | 関連情報に活用事例を追加。 |
1.0.2 | 2010/08/15 | 電源入力ジャックの型名を変更。 |
1.0.3 | 2010/08/23 | 最新版部品表へのリンクを追加。 |
1.0.4 | 2010/08/23 | 部品表にスペーサとネジを追加。 |
1.0.5 | 2010/09/10 | 活用事例を更新。 |
1.0.6 | 2010/09/15 | サイトリンクを更新。 |
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