台湾におけるmbed事情
この記事はmbed Advent Calendar 2014 - Adventarの13日目の記事です。 13日目の折り返しと言うことで息抜きにヌルい記事を書かせていただこうと思います。
はじめに
実は、わたくしめは現在台湾に住んでおります。そこで、台湾のmbed事情のレポートを今回のmbed Advent Calendar 2014の記事にしたいと思います。
台湾の電子工作事情
電子部品屋はどんな状況?
台湾といえば、iPhoneやiPadの組み立てなどを行うFoxconnの本社やPC用マザーボードで有名なASUS、スマホで有名なHTCなどの世界に名だたるハードウェアメーカーがある国として認知されているのではないかと思います。
そして、実態ももちろんその通りとなっております。たとえば、私の住んでいるあたりは、日本でいうと新横浜にあたる地域で、東京(台北)に比べれば全然田舎といえる地域です。それにもかかわらず、私の家から徒歩10分圏内に日本でいうところの秋月電子や千石通商に相当する電子部品屋が9件あります。
こんな感じで、普通の飲食店に挟まれる形で存在していたり、
2軒並んでいたりします。
電子部品はどんな状況?
そして、販売価格のほうは、抵抗やコンデンサなどのいわゆる電子部品は、日本の1/3ほどのお値段。そして、半田ごてやテスター、オシロスコープなどの工具類は、世界的な信頼あるブランドものだと日本と同程度。ただし、台湾現地でしか買えないマイナーブランドが存在し、これのお値段は日本の1/2~1/3というところです。
さらに、これだけ店舗がありますと、当然差別化のためにお店に特徴があったりします。たとえば、IC系に強い店などの分野特化型の店や抵抗20本セットなどの小口セット売りをメインとする店や完全に個人狙いの単品売する店、実質ネット通販(ebayやAliExpressに部品単位で出品)がメインの店とかいう売り方を差別化する店などがあります。
秋月電子や千石通称よりもでかい、品揃えを強みとする店の店内
電子工作はどんな状況?
そして、最近では家電量販店でも電子部品が売られ始め、本職の人だけでなく一般の人も電子工作を楽しむ流れが来ているのです!!!
家電店の電子部品コーナー
さらに、Maker達の祭典:Maker Faireも台北で行われています。そして、Maker Faire 台北は、なんと「mini」がつかないのです!!!miniがつかないMaker Faireはアジア圏では、東京とここ台北しかないのです! さすがは、ハードウェアの国の面目躍如というところでしょうか?
そして、もちろん、それだけではありません。台湾では、組み込み系のOSSが盛んで、DebianやMozillaの人が多いです。
摩茲(Mozilla)工寮
と、ハードウェアからソフトウェアに至るまで、mbedが普及するのには十分といえる環境が整っているわけです。これは、mbedの普及状況も期待できるというものです。
では、さっそく、台湾でのmbed普及状況を見ていきましょう!
台湾のmbed普及事情
ネット販売はどんな状況?
さて、最初はお手軽簡単に注文できるネット通販を調べてみましょう。台湾最大のMaker向け電子部品販売サイトであるicShoppingを覗いてみました。こちらは、日本におけるスイッチサイエンスさんに相当すると思ってもらえればOKです。 では、さっそく「mbed」を検索してみました。
mbedの検索結果
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ _, ._ (;゚ Д゚) …!?
で、では「Arduino」は・・・ Arduinoの検索結果
リアル店舗はどんな状況?
いや、リアル店舗なら違うに違いない!ということで、さっそく「mbed」コーナーへ。
ArduinoとRaspberry Piしかない展示棚
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ _, ._ (;゚ Д゚) …!?
いえいえ、ArduinoとRaspberry Piだけじゃありませんでした!
そして、目の前に広がる現実
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ _, ._ (;゚ Д゚) …!?
OSSやMaker関係者はどんな状況?
いやいや、これは一般人向けの家電量販店だからこういう事態に違いないと言うことで、技術者がいっぱいいるあたりにmbedについて聞いてみることにしました! そこで、台湾のOSS界隈に出入りしている台湾人の友人に聞いたところ!下記のような返信が!!!
Quote:
台湾人の友人A氏「在台灣RasperryPi跟Arduino在OSS與non OSS Maker都非常多人用」(Don't click here)
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ _, ._ (;゚ Д゚) …!?
あれ?もう涙がいっぱいで文字が読めない・・・中国語も理解できない。。。
さて、中国語が読めずに、台湾でのmbedの状況はいまだによくわからない訳なので、気を取り直して
我的mbed哪有這麼不人氣! (参考文献)
をスローガンにまだまだがんばりたいと思います!
総本山はどんな状況?
では、続いて、総本山の一つ:ARM台湾の状況を見てみたいと思います!台湾ではよく使われているFacebookにオフィシャルページがありますので見てみましょう。必ずやmbedの声があふれているはずです!!!
おかしい。。。mbedのmさえでてこない。(注:Cortex-Mの話は出てきてます!!!mはあります!)
ARM Tech Symposia 2014なら!日本のやつでもIoT関連やmbed OSの発表があったんだから無いわけがない! あれ???ARM IoT Keynoteの18ページに申し訳程度に出てくるだけなんてあるわけがない!
(捜索中・・・・・・)
あった!あったよ、ぱぱん!Track D: Embedded/IoTに「ARM mbed™ OS: An Operating System for Smart, Connected Devices」と「Supporting the mbed IoT Device Platform」の二つもセッションがあったよ!!!
見よ!この燦然と輝くARM mbedの文字を!エェェェンベッド!!!←やっと言えた!!!
さらに、この講演の後に真の総本山であるNXPさんの講演まであるのです!!!
見よ!この燦然と輝くARM mbedの文字を!!!
エェェェンヘ・・・あ、、、れ、、、、、、?ない、、、NXPさんの資料にmbedの文字がな、、、え~、これは何かの間違いですので、忘れてください。
まとめ
ということで、
いま、mbedは台湾で熱い!!!
いま、mbedは台湾で熱い!!!
いま、mbedは台湾で熱い!!!
大事なk(ry ここで皆様にお願いがございます。ご覧いただいたように台湾で盛り上がっているmbedを更に盛り上げていくためにも、ぜひとも、皆様のお力が必要なのです!!!(切実)
そこで、台湾でのmbed普及の第一歩のさらなる普及のため、2015/5/30(土)-31(日)に台北にて開催される予定のMaker Faire 台北 2015に参加していただけないでしょうか!?!?
先にも書きましたようにアジア圏のMaker Faireとしては東京に次ぐ規模で、前回は80組のMAKERS、1万6千名の来場者が訪れた台湾でも大きなイベントとなっております。ぜひ、台湾でのmbedの火付けさらなる普及の弾みとなるであろう「Maker Faire 台北 2015」に日本のぶっ飛んだmbed作品を披露していただければと思います!
いまや、LCC(Low Cost Career)が台湾間を大増便しておりますので、円安といえど2万くらいで往復できてしまいます。東京-大阪間よりリーズナブルなのです!これは、行くしかないのです!
また、参加希望の方で直接現地とやりとりするのがめんどくさい方がいらっしゃれば、文末に記載した連絡先に連絡をいただければ、出展のサポートや私が出す予定のブースの共有などが可能です。ご連絡ください。
ちなみに、私は、台湾の有志が作ったOSSなVocaloidの一種である「徵音梅林」に、さらに有志がこの徵音梅林ちゃんのドールを作って入れていますので、それにサーボモーターを組み込んだ「歌うドール:Vocaloidoll」を出展予定です。そして、そのコントロールボードとして、mbedを利用しています。
人形師の方が作られた吸血鬼の女の子のドール
では、みなさま、次はMaker Faire 台北 2015で会いしましょう!!!
- 日付:2015/5/30(土)-31(日)
- 場所:台湾台北市華山1914 創意文化園區東2- 3館、中4B、藝術大街
- 代理人:今村謙之(Noritsuna Imamura)
- 代理人連絡先:noritsuna あっとまーく siprop どっと org (あっとまーくとどっとは変換してください)
ついしん
ARM台湾さん、mbedイベントしようぜ・・・せめて、Maker Faireのスポンサーになろうぜ・・・
14日目はmorecat_labさんです。よろしくお願いします。
2 comments on 台湾におけるmbed事情:
Please log in to post comments.
noritsuna さん、詳細なレポートありがとうございます。 これは、是非 Maker Faire Taipei 2015 に行かないとダメですね。