MARY OB基板(OLED)をmbedに接続してみました

はじめに

MARYシステムのOB基板(OLED)StarBoard Orangeで手軽に使えるようにしてみました。

OLEDの制御は@nxpfanさんが公開しているMAPLE基板用のMARMEX_OB基板OLEDライブラリ (MARMEX_OB_oled)を利用します。

このOB基板はMARYシステム用に開発されたものではありますが、2.54mmピッチの基板に簡単に取り付けができ、使いやすいものになっています。OB以外の各種基板もいろんな用途に活用できると思います。

事前確認

OB基板の回路図とMARMEX_OB基板用のライブラリを参考にして、mbedとOB基板を直接ワイヤーで接続しました。 この状態で@nxpfanさんのサンプルプログラムを動かしたところ問題なく表示されました。

/media/uploads/kanpapa/_scaled_mbed_oled1.jpg

接続方法はこんな感じです。この接続は@nxpfanさんのサンプルプログラムに合わせています。

OB基板mbed
CN1_1GND(0V)
CN1_2VU(+5V)
CN1_3VOUT(+3.3V)
CN4_4p5 (SPI mosi)
CN4_2p7 (SPI sck)
CN3_2p8 (cs)
CN3_1p30 (rst)
CN2_1p11 (power control)

拡張基板への実装

このままでは配線が宙ぶらりんで実用にはなりません。 そこで思いたったのが前回のMake Tokyo Meetingで@shintamainjpさんからいただいたStarBoard Orange 専用拡張基板:LCDインターフェースユニバーサル基板に実装してしまうことです。

StarBoard Orangeとユニバーサル基板の接続はLCDで使用している14Pのピンヘッダで接続しますが、その中で4つのピンが未使用です。ここにOB基板で使用しているSPI信号と+3.3Vを引き出すことにしました。その他の制御信号はLCD用のものを流用することにしました。

具体的には以下のようになります。

CN8OB基板
1 VLCD (+5V)CN1_2
2 VSS (GND)CN1_1
3 -2V未接続
4 RS (p24)CN3_1
5 VSS (GND)CN1_1
6 E (p26)CN2_1
7 N.C.←【改造】+3.3Vに接続CN1_3
8 N.C.←【改造】SPI mosi(p5)に接続CN4_4 
9 N.C.←【改造】SPI miso(p6)に接続未接続
10 N.C. ← 【改造】SPI sck(p7)に接続CN4_2
11 DB4 (p27)CN3_2
12 DB5 (p28)未接続
13 DB6 (p29)未接続
14 DB7 (p30)未接続

この改造を行った場合は標準のLCDが使えなくなってしまいますが、使用していないLCD側のピンを切断することで、標準のLCDでも使用できるようにしておきました。

/media/uploads/kanpapa/_scaled_mbed_oled3.jpg

動作確認

今回作成した基板に合わせてMARMEX_OB基板OLEDライブラリ (MARMEX_OB_oled)のパラメタを修正する必要があります。

//MARMEX_OB_oled   oled1( p5, p7,  p8, p30, p11 ); // mosi, sclk, cs, rst, power_control
//MARMEX_OB_oled   oled2( p5, p7, p26, p21, p17 ); // mosi, sclk, cs, rst, power_control

MARMEX_OB_oled   oled1( p5, p7,  p27, p24, p26 ); // mosi, sclk, cs, rst, power_control

完成したStarBoard OrangeのOLED基板はこんな感じになります。コンパクトにまとまっています。右側にフリースペースもできたので、ここにも回路を載せることができます。

/media/uploads/kanpapa/_scaled_mbed_oled2.jpg

おわりに

これまでのキャラクタLCDにくらべて表示情報も格段に多くなりますので、非常に気に入りました。


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