Nuvoton NuMaker-PFM-NUC472 試用レポート
これは mbed Advent Calendar 2016 - Adventarの12日目の記事です。
mbedのプラットフォームとして登録されている Nuvoton NuMaker-PFM-NUC472 を入手したので、試用レポートを書きます。このボードは、台湾Nuvoton社のNUC472JI8AEが試用されています。チップの詳細はこちら。
先日のイベントで、Nuvotonの方と話す機会がありましたが、積極的にmbed対応を行っていて今後も対応ボードをリリースする計画があるそうです。
チップは多数のペリフェラルがサポートされていて、LQFP-144ピンのパッケージ製品が使用されています。ボード自体はArdinoフォームファクターなので拡張用のShieldが使用でき、その他のオンボード機能としてはEthernet、CAN、I2S Audio codec、RS232C用のDサブ9ピンコネクタ(!)が搭載されています。これだけ色々と機能があると、かなり遊べそうですね。
手持ちのNXP LPCXpresso4337と大きさを比較してみました。
サンプルコードも多数用意されています。
このプラットフォームの注意点としては、mbed OS 5(mbed-os ライブラリ)のみ対応で、mbed classic (mbed ライブラリ)には対応していない言うことです。既存のmbedライブラリ対応のプログラムやライブラリを使う場合は若干変更する必要があると思われます。 また、Arduino Uno R3 Shield 用ヘッダのSPI用ポートはA1〜A4に配置されているので、こちらも注意が必要です。
サンプルコードを幾つか動かしてみました。
NuMaker-mbed-GPIO-button-buzzer-rgbled ボード上のプッシュボタンを押すと、LEDが点灯しスピーカーから音が出るサンプルです
NuMaker-mbed-PWM0_playnote こちらは、PWMを使用してメロディーを再生するデモです。何故か、D2(PF_9ポート)出力になっているので、オンボードのスピーカからは音は出ません。D2に圧電スピーカーを接続して再生できました。オンボードのスピーカは、PWMとしては使用できないポートに接続されているようです。
mbed Device Connector サービスのデバイス側のサンプル mbed-os-example-client も以下の手順で動作しました。
mbed import mbed-os-example-client cd mbed-os-example-client # security.h を編集 mbed compile -m NUMAKER_PFM_NUC472 -t GCC_ARM
先日深圳で開催された mbed Connect Asia のワークショップでは、このボードを使って、mbed-os-example-client を動かすハンズオンが行われました。
以上です。
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