Mbed OS version of IoT.js implementation running on GR-PEACH

ビルド方法

ビルド環境セットアップ

Host PC要件 : Ubuntu 16.04 (64-bit)



1. 以下のコマンドを実行し、下表に示すツールをインストールします。

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install [Package]
PackageVersion
build-essential12.1ubuntu2
gyp0.1+20150913git1f374df9-1ubuntu1
mercurial3.7.3-1ubuntu1
cmake3.5.1-1ubuntu3
git1:2.7.4-0ubuntu1.4
python2.72.7.12-1ubuntu016.04.3
valgrind1:3.11.0-1ubuntu4.2
python-pip8.1.1-2ubuntu0.4

2. 以下のコマンドを実行してMbed OS用ビルドツール mbed CLIをインストールします。

$ sudo -H pip install mbed-cli

3. GNU Arm Embedded Toolchainをインストールします。

  • ダウンロードしたファイルを任意のディレクトリに展開します。
    (以下、展開先を${TOOLCHAIN}と記載します)

tar xjf gcc-arm-none-eabi-6-2017-q2-update-linux.tar.bz2
  • ツールチェインのパスを設定します。

環境変数を使用する場合

$ export GCC_ARM_ROOT=${TOOLCHAIN}/gcc-arm-none-eabi-6-2017-q2-update/bin
$ export PATH=$GCC_ARM_ROOT:$PATH

mbed CLIで指定する場合

$ mbed config -G GCC_ARM_PATH $GCC_ARM_ROOT

iotjs環境のビルド

1. 本プログラムのクローン

下記コマンドを実行し、本プログラムをクローンしてください。

$ hg clone https://HinoNaka@os.mbed.com/users/HinoNaka/code/GR-PEACH_mbed-os-iotjs/

クローンが正常に終了すると、GR-PEACH_mbed-os-iotjs という名称のディレクトリが生成されますので、下記コマンドで当該ディレクトリへ移動してください。

$ cd GR-PEACH_mbed-os-iotjs

(Optional)
GR-PEACH-mbed-os-iotjsディレクトリを指す環境変数 ROOTを設定してください。以降の記載は本環境変数が設定されているものとします。

$ export ROOT=$(PWD)

2. 作業用ディレクトリ(e.g. work)を作成し、当該ディレクトリに移動してください。

$ mkdir -p work
$ cd work

(Optional)
作業用ディレクトリを指す環境変数 WORK を設定してください。以降の記載は本環境変数 が設定されているものとします。

$ export WORK=$(PWD)

3. iotjsのソースツリーを取得します。

$ git clone https://github.com/pando-project/iotjs

クローンが正常に終了するとiotjsというディレクトリが生成されますので、当該ディレクトリに移動してください。

$cd iotjs

コミットID: acae9c8b2d40e7598b8d39b630b79113ce880a7e を取得します。
(下記例では、あわせてposixというブランチを作成し、当該ブランチへ切り替えています)

$ git checkout -b posix acae9c8b2d40e7598b8d39b630b79113ce880a7e

4. mbed-osセットアップ
Mbed OSソースツリーを格納するフォルダを生成し、当該フォルダへ移動します。

$ mkdir -p $(WORK)/iotjs/src/platform/mbedos5
$ cd $(WORK)/iotjs/src/platform/mbedos5

Mbed OSのソースツリーをクローンします。

$ git clone -b mbed-os-5.9 https://github.com/ARMmbed/mbed-os.git

クローンが正常に終了するとmbed-osというディレクトリが生成されますので、当該ディレクトリに移動してください。

$ cd mbed-os

コミットID: 50bd61a4a72332baa6b1bac6caccb44dc5423309 を取得します。
(下記例では、あわせてposixというブランチを作成し、当該ブランチへ切り替えています)

$ git checkout -b posix 50bd61a4a72332baa6b1bac6caccb44dc5423309

5. sd-driverの取得
下記コマンドでmbedos5ディレクトリへ移動します。

$ cd $(WORK)/iotjs/src/platform/mbedos5

sd-driverをクローンします。

$ git clone https://github.com/ARMmbed/sd-driver.git

クローンが正常終了するとsd-driverディレクトリが生成されますので、当該ディレクトリへ移動します。

$ cd sd-driver

コミットID: c8ae38fb291e086232566b0f1372cfb69c277e84 を取得します。
(下記例では、あわせてposixというブランチを作成し、当該ブランチへ切り替えています)

$ git checkout -b posix c8ae38fb291e086232566b0f1372cfb69c277e84

6. mbed-gr-libsの取得
下記コマンドでmbedos5ディレクトリへ移動します。

$ cd $(WORK)/iotjs/src/platform/mbedos5

mbed-gr-libsをクローンします。

$ git clone https://github.com/d-kato/mbed-gr-libs

クローンが正常終了するとmbed-gr-libsディレクトリが生成されますので、当該ディレクトリへ移動します。

$ cd mbed-gr-libs

コミットID: d921d611d596ecaebaab49070ef82450c583309c を取得します。
(下記例では、あわせてposixというブランチを作成し、当該ブランチへ切り替えています)

$ git checkout -b posix d921d611d596ecaebaab49070ef82450c583309c

7. AsciiFONTの取得
下記コマンドでmbedos5ディレクトリへ移動します。

$ cd $(WORK)/iotjs/src/platform/mbedos5

AsciiFONTライブラリを追加します。

$ mbed add https://os.mbed.com/teams/Renesas/code/AsciiFont/

8. iotjs環境のビルド
下記コマンドでiotjs環境のビルドディレクトリに移動し、ビルドを実行します。

$ cd $(WORK)/iotjs
$ ./tools/build.py --no-snapshot

9. GR-PEACH用コードのコピー
(Optional) 既存のiotjs環境に上書きする場合、下記コマンドを実行してください。

$ rm -rf $(WORK)/iotjs/deps/posix
$ rm -rf $(WORK)/iotjs/src/ext-modules
$ rm -rf $(WORK)/iotjs/src/platform/mbedos5/iotjs_def.h

下記コマンドでGR-PEACH用コードをコピーします。

$ cp -pr $(ROOT)/src/iotjs/* $(WORK)/iotjs/

10. lwipパッチ適用
以下コマンドでlwipパッチを適用します。

$ cd $(WORK)/iotjs/src/platform/mbedos5/mbed-os
$ git apply lwip_improve.patch

11. ESP32 TRNG対応パッチ適用
以下コマンドでESP32のTRNGを活用するためのパッチを適用します。

$ cd $(WORK)/iotjs/src/platform/mbedos5/mbed-os
$ git apply trng_support.patch

12. Mbed OS版iotjs環境のビルド
下記コマンドを実行してMbed OS版iotjs環境をビルドします。
(リリースビルドの場合)

$ cd $(WORK)/iotjs/src/platform/mbedos5
$ make clean; make DEBUG=0

(デバッグビルドの場合)

$ cd $(WORK)/iotjs/src/platform/mbedos5
$ make clean; make DEBUG=1

13. ビルドが正常に終了すると、以下の通りバイナリが生成されます。
(リリースビルドの場合)

$ ls -l ${WORK}/iotjs/src/platform/mbedos5/BUILD/RZ_A1H/GCC_ARM-RELEASE/iotjs.bin

(デバッグビルドの場合)

$ ls -l ${WORK}/iotjs/src/platform/mbedos5/BUILD/RZ_A1H/GCC_ARM-DEBUG/iotjs.bin

実行方法

1. GR-PEACHにmicro SDカードを挿入します。

2. GR-PEACHのEthernetポートから遠い側のUSBポートとHost PCをマイクロUSBケーブルで接続します。

3. Host PCでGR-PEACHが『mbed:』ドライブとして認識されたら、iotjs.binをmbedドライブにコピーします。

4. ターミナルS/Wを立上げ、『mbed Serial Port』と接続します。
/media/uploads/HinoNaka/img1.jpg
シリアルポートは下記設定としてください。

Baud rate115200
Data8 bit
Paritynone
Stop1 bit
Flow controlnone

5. 正常に書込みが終了したらGR-PEACHのRESETボタンを押下します。

6. ターミナルS/W上に下記メッセージが表示されます。
/media/uploads/HinoNaka/img2.jpg

7. Enterキーを押下してコード入力モードに移行します。
/media/uploads/HinoNaka/img3.jpg

8. 実行するJavascriptコードをターミナルソフトウェアに貼り付けてEnterキーを押下すると、実行開始します。Javascriptコード例については、test/case.txtを参照ください。

doc/%2583l%2583b%2583g%2583%258F%2581%5B%2583N%258A%C2%8B%25AB%2582%CC%90%25A7%258C%25E4%2582%C9%82%C2%82%25A2%2582%25C4.txt/shortlog@52c937978bb3: not found in manifest